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北海道ビジネスモデル(1) ヨーロッパ式を導入



ヨーロッパで500から1000ヘクタール規模で栽培している1次加工会社のビジネスモデルの概要は、上記のようなものになる。   
麻専用コンバインとは、ドイツで開発されたものであるが、フランスでは小麦や牧草に使う既存の農業機械で栽培している。


原料生産

▼整地  麻は深根作物で、表土が浅いところでは十分な生育が期待できない。よって、前作物を収穫した跡地をプラウ(トラクターの後ろにつけて牽引し、土を上下に反転する機械)で深耕し、播種前にハロー(砕土機)をかけて土塊を細かく砕く。


▼播種  1u当たり180〜200粒(1ha当たり45kg)を播種する。種子をとるためには、条播で畝間75cm、株間30〜75cm、1u当たり40〜80粒(1ha当たり10〜20kg)を播種する。雌雄同株の品種の場合は、雌雄異株の繊維をとる目的と同じ播種条件、もしくは若干密植を薄くしての栽培となる。いずれの場合も直播で行なう。


▼肥料  ドイツの例では、1ha当たり、収量が10〜15 tの場合は、窒素100〜150kg、リン酸50〜75kg、カリ200〜300kg、カルシウム150〜200kg、マグネシウム40〜60kgを施肥している。どちらも整地前に施肥を行なっている。


▼病虫害  麻は病気の発生がほとんどなく防除の必要はない。通常の栽培では土壌くん蒸剤、殺虫剤、除草剤は一切使わない。


▼収穫  繊維採取の場合は、播種後110日ぐらいで収穫期となる。この時期になると茎葉は多少黄色に変色して下葉が落下する。収穫期が早いと繊維が細美で、色沢も良好であるが、強さが不十分で収量が少なく、遅すぎると収量は増加するが繊維が粗剛となって色沢も悪く、品質が低下する。EUでは、種子と繊維の両方が採れる雄雌同株の品種が好んで栽培されている。最初に小麦などの汎用コンバインで種子だけを収穫し、そのあと茎をトラクターに刈り払い機でカットして倒していく。


○レッティングと運搬  


▼レッティング  麻を畑から持ちだす前に、靭皮部(繊維)と木質部(コア)を分離しやすくするために、レッティングと呼ばれる処理をする。西ヨーロッパでは、主に3週間ぐらい畑に放置する雨露法がとられているが、フランスでは、雨露法による茎の腐敗を最小限にするために7日間だけに留めるところもある。


▼運搬  ドイツでは、畑から一次加工工場まで運搬しやすいように、幅1.2m、高さ0.8m、長さ2.3〜2.5m、容積にして2.3立方メートルのブロック状にする。ブロック1個当たり平均230kg(含水率9%)あり、1haで約35個できる。



1次加工

 収穫後に運搬しやすいようにまとめられた大麻草(以下、麻)の藁束は、一次加工場へ運ばれる。ブロック又はベイル状の麻茎は、靭皮部の繊維と木質部の麻幹(オガラ)が混合した状態である。これを繊維とオガラに分離し、不織布、建築材、動物用敷料、製紙原料、プラスチック原料などの最終用途(完成品)に要求される品質を満たすために一次加工される。





北海道ビジネスモデル(2) エネルギー生産農業


BTL(Biomass to Liquid)=バイオ液体燃料の技術を使ったエネルギー製造プラントを導入し、道内の大規模農家がエネルギー生産を行う。BTLのメリットは次の通りである。


・原料が多種多様で食用作物と競合しない
・食用部分以外の茎、葉、根などを原料にできる
・バイオマスだけでなく、有機物ならすべてOK
・H2とCOレベルまで分解するのでBTLの品質、性能が原料に左右されない
・硫黄分がないため、排ガスがクリーン →SOxがでない
・軽油・灯油の代替燃料として直接利用可能 例)ディーゼルエンジン、ボイラー用燃料


BTLのエネルギー供給能力


インプット  3000トン=50t/ha×60haの産業用大麻
        298日間 24時間連続運転


アウトプット  液体燃料(軽油) 20%BTL
         電気1800MWh → 自家消費と売電
         熱 960万MJ →蒸気or温水 
         灰 約10% → 肥料へ


520人(130家族)=1家族:車2台、年間電気使用量 お風呂毎日+床暖房